重本 直樹

定価: ¥ 1,575
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発売日: 2006-07-21
発売元: エール出版社
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昔は全然本とか読まない人だった私ですが、最近ようやく読書の楽しみがわかってきたような気がします。ジャンルは特に気にしないで色んな本を読んでますね。今読んでいるのは「大検から東大理3に合格する方法 (YELL books)」。
本ってオモシロイですよね。「大検から東大理3に合格する方法 (YELL books)」みたいに、特に今の自分と関係ないジャンルの本でも「へぇ~~」って新たな気付きが得られたりして^^!
そう言えば兄が、この「大検から東大理3に合格する方法 (YELL books)」を読み終わったら貸して欲しいって言ってたけど、こーゆうの興味あるのか~~とチョット複雑な気分です。ま、いいけど・・・。
後半の受験論は必読!
この本は前半が闘病記、そして後半が受験論と言う構成になっています。
著者が主張しているように受験論について知りたい人は前半については全く読まなくても良いです。
勉強法については大変優れており、たった100ページに某氏の著作の何万倍のエッセンスが詰まっていると言っても過言ではありません。
この著者が超人的な能力があるのでためにならないとの意見があります。
確かに灘、開成、学芸大付属に受かるというのは驚異的と認めざるを得ないでしょう。
しかしこの著者は進学塾に通っておらず、使った参考書は実況中継、橋元流、チャート式、速単と一般的なものばかり。
これらを理解するには高校入試で3教科の得点が8割を超える能力があれば十分です。
この本を手に取ったあなたならたぶんそのくらいは大丈夫でしょう。
この著者は1つ1つを完璧にすることをとても重視しております。著者が難関校に合格できたのは完璧にできたからと言うのがわかる内容ですね。
また医師希望の著者らしく、記憶のメカニズムについて扱っており大変信憑性があります。
エールの著書の中で筆頭級と言っても過言ではないでしょう。
極めて優秀な著者
世の中にはすごい人もいるのだと感心させられました。
病苦にもめげずに東大理三に合格した筆者の精神力にはただただ驚くばかりです。
帰国子女でしかも学芸大附属に在籍していたという筆者の経歴、とても恵まれた筆者のエリート家庭環境から判断すれば、もし病気になっていなければ筆者は現役もしくは一浪で東大理三に確実に行けていたほどの人物でしょう。
とにかく筆者はエリート環境で立派すぎて凡人にはあまり役には立たないと思いますが、個人の闘病体験記としてみればなかなかに面白いです。
受験生よりも神経症患者のために
後半の受験対策は、特に国語の重要性を説いており、ページを割いているが、全体的に頼りない感があるので、参考程度に留めるのが良いと思う。
むしろ、注目すべきなのが前半の闘病記である。原因不明の病気は、病院間で振り回されることが多い。著者に限らず、全国にも同じ経験の人はいるのだろう。医者間の言っていることが全く違うことが多いから、治療方針が定まらない。著者は、言われた治療を色々試したようだ。ただ治りたい一心で。
周囲は色々と言ったようだ。原因不明の病気で苦しんでいる人に、何も分かっていないのに分かったフリをして意味の無い「アドバイス」をしてくる。周囲の理解は闘病生活の支えになるが、無い場合は苦痛である。
題名にある大検の経験は、あまり詳しく書かれていない。しかし著者の言うとおり、満身創痍の体で受ける試験の苦痛を考えると、相当の苦労であったに違いない。大検自体は簡単で「受からせる試験」であるにもかかわらずだ。
特に読んで驚いたのが、森田療法についての記述であった。著者の場合、病気が心因性であることになかなか納得がいかなかった。腰の激痛が心因性とはなかなか思えない。しかし、その痛みを「あるがまま」に受け入れる、すると痛みがふっと消える、という記述は、森田療法の効果をそのまま表している。森田療法は神経症や気分障害(うつ病)などに効く療法で、現在の精神科の治療の主幹になっている。この本でまさか森田療法が出てくるとは予想していなかった。そのような意味で、この本の記述は、闘病記録として貴重だと思う。
同じような経験をした人は世の中にいるものの、それが自分だけのことではないかと思い込むことに苦痛がある。そんな人が少しでも気を楽にするためにこの本を読むことを薦める。
