ウチの父が昔よく読んでいた「前田 卓郎」。当時は、こんなの何が面白いんだろうと思っていた。なかでも父が特に気に入っていたのが「難関中学突破バイブル」というやつだったと記憶している。
今日、僕も試しに「難関中学突破バイブル」を読んでみた。すると、父があれだけ「難関中学突破バイブル」に夢中だったワケが少しだけわかったような気がする。
ここんとこ風が強い日が続いている。
来週末、寝台列車にでも乗って1人で小旅行に出かけようか。
僕はクローゼットの中のボストンバッグを引っ張り出した。
中学受験の本音
希学園の学園長である前田氏が書いた本。
「合格には親の収入も学歴も関係ない」との帯の言葉がキャッチーである。
結局、中学入試突破には、パターン問題を繰り返し練習すればよいとの主張である。
何も飾っていない本音であろう。
子供の個性とか創造性といった耳当たりのよい言葉でお茶を濁していないところがよい。
灘中に合格した生徒の話、灘の元校長・勝山先生の話が、他の受験本では読めないネタだった。
すべて塾に任せなさいということ
最近は首都圏に進出し、日能研のシェアを喰っている関西系の名門塾。その実績はさすがである。TVでも紹介されており優秀な生徒を獲得中であろう。
バカな親はでしゃばるなというところだ。確かにそうだ。塾に任せれた方が良いに違いない。よく、中学受験は親子の濃密な時間を過ごせる
ということを書いている受験本を見かけるが対極である。体験記を読み涙しましたというような母親ほど最も早く子供を不合格へ導くのだろう。親子濃密を望む家庭には役に立たない本。さすが希学園!
よく割り切っています
灘中学への進学実績で鳴り響く、希学園の学園長による中学受験論。
本書の主張はシンプルである。子供を難関中学から難関大に進学させ社会をリードする人材(エリート)に育てよう、難関校には志を同じくし相互に刺激しあう質の高い交遊関係が形成されている、だから難関中学をめざすのだ、というものである。割り切って書かれた主張で、衒いも力みもない。
子供に対する教育理念としては古典的で受験礼讃と批判を受けかねないストレートなものでもあるが、シンプルに本質をついている。かつ、親が受験で子供を壊さないようにどうしたらよいかも、触れている。難関の各中学校の校風の紹介も、的を得ていると思う。
ただ、家庭でできる具体的なメソッドとしては参考になる情報としては薄い。そこには、著者の実績に裏付けられた主張として、中学受験はプロの指導が一番だからまかせてほしいという自信が伺える。

